陸と空
 
鉄道&飛行機バカの撮影記録です。
 


2010年4月17日を表示

和風列車「みやび」

本日は、少し古い画像を…

短命に終わった和風列車「みやび」をご紹介します。

老朽化した宮原客車区の81系お座敷列車を置き換えるため

14系座席車を改造し1986年4月に誕生したのが和風列車「みやび」です。

車内は、掘り炬燵や日本庭園などが設置され

これまでのお座敷列車よりも更にワンランク上の内装で登場。

特に掘り炬燵は乗客に非常に喜ばれたと聞いた事があります。

多くの乗客を乗せ、益々の活躍を期待していた同年12月28日

悪夢のような事故が起こりました。

「みやび」は、いつものように多くの団体客を乗せ山陰方面へ運転されました。

兵庫県にある香住駅にて団体客を降ろした後、浜坂駅までの回送途中にある

餘部橋梁を通過時に強風に煽られ7両編成の車両全てが転落し大破

機関車だけは重量があった為か転落を逃れました。

転落した「みやび」は橋梁下にある水産工場を直撃し、従業員5名と

乗員1名を含む計6名の方が亡くなりました。

和風列車「みやび」は、誕生から僅か9ヶ月弱という短命に終わった事故

私は、この事故を忘れられず今でもはっきり憶えています。

大きな事故を起こした餘部橋梁も、

まもなく新しいコンクリート橋に架け替えられます。

もうこのような事故が起こらない事を願っています。







それでは、本日は懐かしい「みやび」の画像をご覧下さい

まずは、大阪駅での「みやび」お披露目(展示会)の画像からです。

7両全てが揃わず4両での展示会となりました。



EF65-1134に牽引され大阪駅4番線に停車中の「みやび」


現JR貨物機のEF81-123号機牽引の「みやび」


珍しくHM付きで運転された「みやび」

牽引機は現JR貨物機のEF81-119号機



宮原客車区(現宮原総合運転所)内で体を休める「みやび」

この画像を撮影したのが1986年12月26日

この2日後にあのような大事故が起こるなんて…

編成として見る「みやび」は、この日が最後となりました。

年明け、鷹取工場一般公開時には周りをコンテナで隠されていましたが、

変わり果てた「みやび」の姿をハッキリ見ることができました。



4月17日(土)12:44 | トラックバック(0) | コメント(2) | 東海道本線 | 管理


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